同世代同業者とランチ、そしてケーキ。
ランチ1,5人前食べてしまった。
私はどんぶり飯まで平らげ、デザートも食べたのに、
河岸を変えてケーキを・・・。いくらなんでも食べ過ぎた〜。
がばがば食べているくせに、話はけっこう深刻だった。
お互いの仕事上の境遇を嘆きあい、慰め合う・・・なんちゃって。
彼女は才能あふれる人だから、引きは多いのだけど。
しょせん、お座敷がかからないと出番のない稼業なのだな、としんみりする。
嘆きあっていてもしかたがないので、恋愛話に花を咲かせた、つもりだが、
結局はお互いライター、具体的な身の上話ではなく、抽象的な話にいってしまう。
女同士でもベタな話にならないところがいい。
「どうしてあの人じゃなくてこの人なのか」
今、この話題は、なぜか盛り上がる。
みんな同じことを思っているのだなあ。
「好きって何?」
「何をもってして好きって言えるの?」
「愛って何?」
こういう答の出ない話ができる友だちは貴重だ。
この年になって、こういう境遇にいると、
男女の行き着く先が結婚だなんて思っちゃいない。
それより、いつも私たちの間で話題になるのは、
どうやったら、好きな人といい関係を作れるか、いい関係でいられるか、
という、この一点に尽きる。
だけど好きだからこそ、アホなこともしてしまうし、
とっちらかってしまったりもする。
相手に言いたいけど言えないことだってたくさんある。
まったく男って・・・と言いながらも、
結局、女は好きな男を憎めない。
それが結論ってところが、情けないのかかわいいのか・・・。
いやしかし、こんな半径5メートル以内の話をしていると、
これじゃいけない、という気になってくるのが不思議。
天下国家を憂えなくては。
そういえば、今日出た「アエラ」に三島の血判状の写しが掲載されていた。
なんともいえない気分になった。