裁判員制度をにらんだ裁判がおこなわれている。大きなモニターに映し出される肉片やら骨片やらを見て、裁判員が、本当に心身に異常をきたしてしまったらどうするのだろう。メンタルケアはするというが、ケアしきれないほどの傷を負ってしまったら?
こういうことって、受ける側の感受性やら過去のできごとやらに起因することが多いから、同じように同じものを見ても、同じように大丈夫とは限らない。
心の傷が深くなって、働くことさえできなくなったら、国はきちんと今までと同じだけの生活ができるような費用を払ってくれるのだろうか。
憲法にはこんなことが決められている。
〔奴隷的拘束及び苦役の禁止〕
第18条何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。
裁判員がこれに当たることはないのだろうか。
HANA 2009年01月27日(火)21:38わかりやすいように…と、いろんな試みをしているようですよね。
いい面と、逆の面があるなぁと感じます。
罪を裁くのではなく、人を裁くためには、見たくないから見ない…では済まされないはずですが、
一般の私たちは、グロテスクなものを見慣れてはいないし、
そういったものの異様さや迫力?が、罪を倍増させてしまう可能性もないとも言えないような
気もします。
『普通人』の感性が、裁判に反映されることは
それ自体、私は良いように思っているのですが、参考意見ではなく決定権があるとなると
無勉強の身には重圧が…。
早苗さんのご指摘も、本当にその通りですね。
まぁ、やってみないと、本当にいい制度なのか、大していい制度じゃないのかわからないし、
様子を見ながら、形を変えながら…いい形になっていけばいいなぁと思う私です。
ちなみに、私は『血』に対して極端に弱いので、
すさまじい事故の映像…なんて見せられたら、即、真っ青になって臥してしまいます。
そんな裁判の裁判員に当たらないことを祈りたい!?です。
裁判員制度とは別に、被害者が発言できたりする制度も始まったようですね。
被害に遭った人が蚊帳の外なのが不思議だと思っていたので、
こちらも上手に制度が用いられればいいなぁと思います。
死刑を含めて、人を人が裁くということは難しいことですね。
だけど、悪いことをした人を裁かないわけにもいかないし。
裁判員制度って、司法への一般人の参加ということが目的なのでしょうけど、
たとえば立法の場合、議員になるのに強制はされませんよね。
「その気がある人」が議員になろうとするわけです。
なのになぜ、司法へは強制参加なのか、それがわかりません。
裁判の透明性、公正性は大事ですが、それが裁判員制度によって
改正されるとも思えません。
「一般人の感覚を入れる」って、
それって裁判をおこなう側がプロとして失格です、と言ってるようなものじゃないかとも思います。
何のために、莫大なお金をかけて、「議論をする」訓練もしていない一般人を、
「法を適用する」ことの意味さえよくわかっていない素人を、
強制的に引っ張り出すのか、それがわからないのです。
しかも量刑まで素人の意見を聞く・・・って、プロは何をしてきたの?
これをやるなら、小学校から模擬裁判の授業などを取り入れていかなければ、
ディベートを重ねて、議論そのものを知らなければ・・・。
今だと素人が傷つき、被害者およびその家族の感情が傷つけられるだけではないかと
いう気がしてなりません。
裁判って本来は、おそらく「罪を裁く」なんだと思います。
だけど、HANAさんが言うように結局、「人を裁く」ことになるでしょう。
「私にはそんな資格はありません」としか言えませんねえ。
そうですね〜。
たまたま、今朝の新聞に、ドイツの参審制のことが少し書かれていました。
日本の裁判員制度、被害者参加は、これを参考にしているとか。
違うのは、こちらは立候補や推薦で選ばれた人。だそうです。
全員参加の意味は、いろんな考え方を拾うことなのでしょうけれど、
私も、何も全員じゃなくても…と思います。
そして、やはり準備期間にたくさんの情報や練習が必要だと思いますよね。
『当たりました、よろしく〜』と言われてできるものではない。
だって、相当、責任重大ですよね。
興味はとてもあったけれど、あまりにも唐突な印象があって
『どうぞ当たりませんように〜』なんて思ってしまいます。
裁判官、検察、弁護士…の仕事は大変なんだなぁ。と認識するには
有効かもしれないけれど。
日本の政治や行政の悪いところは、アタマがかたいことですよね。
給付金などもそうですが、よくないと思ったときに『やめよう』って言わない。
こういう制度も、よりよくしていくために、丁寧に細やかに
改善しながら、つくりあげていこうという姿勢ならいいと思うけれど、
『そういう決まりだから』みたいに言って直していこうとしないんじゃないのか?という
ところが、ちょっと不安、心配です。
なんて、ずぶの素人が言っているようじゃ、エライサンたちもどうしようもないですなぁ。