昨日の日記はほとんど無意味な言葉の羅列・・・。
言葉を言葉として成立させるために、無理矢理吐きだしているかのようだ。
最近、やたらと「言葉」について考えてしまう。
書いても話しても、言葉はどこまで人の心に届くのか、ということについて。
何をどう表現したら、言いたいことが伝わるのか。
いや、そもそも伝えなければいけないのか・・・。
わかりあうのは、言葉によってだけなのか・・・。
考えすぎると、またドツボにはまる。
そういえば、珍しく、元オット(夫です)と電話で話す機会があった。
深夜、彼は泥酔状態。
まあ、私と一緒にいるときは朝から泥酔していた人だから、
深夜の泥酔はどうってことないのだが。
2年だか3年だかぶりに声を聞いたが、人間ってそうそう変わらないものだ。
以前は、彼女にふられるとよく電話をかけてきたものだが、
最近はとんとかけてこなかった。
私は元オット相手だと、人格が豹変してしまい、
言いたいことをがんがん言ってしまう。
「そういうところがアナタのいけないところなの! だからふられるのよ!」
などと言うと、「っざけんなよ、おめえだってよぉ」などという言葉が返ってくる。
この人、江戸っ子ではないのだが、落語に出てくるちょっと間抜けな長屋の職人、
みたいな気質なのだ。言い換えればフーテンの寅さんみたいだ。
学生時代の同級生で(彼のほうが2歳下だけど)、20代の大半を一緒に過ごして、
結婚までしたけど、お互いにめちゃめちゃに傷つけ合った。
若かった。理解しようとするより先に、まず相手に刃を振るっていた。
あれが「関係」といえるものだったのかどうか、いまだにわからない。
私が今も結婚しないのは、「結婚」という形そのものに
向いていない自分を見つけたからだが、
元オットの場合は、私に懲りて女全般が怖くなったから、らしい・・・。
寅さんはしきりにそう言うが、寅さんだもの、私以上に結婚には向いてないはず。
泥酔したままへろへろとわけのわからないことをしゃべり、
途中で意味不明の英語を連発したあげく、
寅さんは「じゃあな、またな」と電話を切った。
相変わらず・・・だが、元気でいることだけはよくわかった。
元オットは友だちでもなく、親戚でもなく、
本当に元オット以上でも以下でもない不思議な存在だ。
いつも泥酔しているのだから、車に轢かれないように。