アメリカのハリケーン、カトリーナなみの台風が日本にも接近中。
しかし、「カトリーナ」という名前の女性、アメリカにはいないのだろうか。
あんな強大で荒れ狂ったハリケーンと同じ名前じゃ、
やってられないような気がするが・・・。
それにしても、カトリーナは人災という意見も出始めているという。
車がない人、貧しい黒人層が地元に残ったそうだが、
彼らを早いうち、脱出させる手だてをとるべきだっただろう。
しかも、いくら広大な土地だとしても、確かに救援体制が遅すぎる。
避難所に着いてから、多数の死者が出ている、というのも気にかかる。
ライスさんが、早速避難所にかけつけて、差別だの人災だのという批判を
交わそうとしているが、ああいう光景を見るにつけ、
人種問題というのは、そう簡単に解決できないのだなあ、と思う。
彼女は本当にそう思ってやっているのかもしれないが、
見ている限りでは、やはり「ライスさんはブッシュ政権に利用されている」と
思えてしまう面がある。
私はどうも、「差別」に対して鈍感だ。
異質なものを排除する、という神経がそもそもよくわからないので、
差別する側の心理がまったく理解不能。
だが、その分、される側への共感も薄いかもしれない。
身近に外国人がいたわけでもないし、ただのこてこての日本人なのだが、
シカゴにマイケル・ジョーダンの試合を見に行ったときは、
勝った瞬間、隣にいた見知らぬ黒人のおねーさんと抱き合ってしまったし、
アフリカ系黒人のおにーさんと日本で友だちになったこともある。
日本に住む、中国人のかわいい女の子の知り合いもいる。
だが、おそらく、私は差別される側の本当の悲しみは知らない。
韓国や中国などの人との関係でも、たぶん、何もわかってない。
逆に言うと、たいした愛国心ももっていない。
生まれた国や環境なんてものは、「たまたま」だと思ってきたから。
だけど、最近、なんだかそういうことも、理解できないなりに
きちんと知るべきだし、自分の考えをもつべきだろうなと思うようになってきた。
問題意識が生まれ出ずるのが遅い・・・と我ながら思う。