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相変わらず

オペラにクラシックコンサートにと多忙な日々。
仕事は水面下で・・・(意味不明だが)。
しかし、チェリストのヨーヨー・マというのはホントに天才!
卓越した技術を、さりげなく披露するのだから参ってしまう。
フィラデルフィア管弦楽団とのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」は
大好きな1曲。生で聞けてよかった・・・。

ようやく天気が安定してきた・・・と思ったら、
そろそろ梅雨も近い。
ということは、そろそろ今年も半分近くが過ぎているということだ。
ついこの間、お正月にへろへろになりながら本を書いていたというのに。

先日、深夜の電車で、
ドア際に立っていた男性が突然、どーんと音を立てて床に倒れ込んだ。
車内はさほど混んでいなかったが、周りにいた人たちが息をのんで見守っている。
私は座っていたのだが、ちょうど降りる駅に近づいたので立ち上がったところ、
男性はびくともしない。
電車が駅に着き、ドアが開くと、
職場の飲み会帰りらしい5,6人のグループのうち、
若い男性が「車掌に言ってくる」と後ろへ向かって走り出した。
別の男性が、ドアから顔を出して「駅員さーん」と叫ぶ。
だが、深夜のせいかホームに駅員はいない。
「倒れている人がいるんだよー、電車出さないでー!」
ひとりが叫ぶと、次の車両のまったく関係ない人が、
後ろの車掌に向かって「誰か倒れたらしいよー」と叫ぶ。
するとまた次の車両の人が、「誰か病気らしいよー、ドア閉めないでー!」。
伝言ゲームのように次から次へと、見知らぬ人が協力しあって、
なんとか電車がドアを閉めて発車してしまわないようにがんばっていた。
その間、若い男性は車掌のいる最後尾の車両へとホームをひた走る。
倒れた男性は、周りの客が腰掛けさせている。
そして無事、伝言は車掌に届き、車掌は緊急ベルを鳴らして電車が
しばらく止まる旨をアナウンス。
いやー、深夜の都心で、意外に人間は捨てたもんじゃない、と思えた瞬間だった。
東京は他人には無関心、というし、
一般的には本当にそうだと思うけれど、
それでも大事のときには、協力できるんじゃないか、とちょっと希望をもった。