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ヴェリズモオペラ

朝まで仕事して、ちょっとだけ寝て、10時に起きて落語の前売りチケットを
電話で予約。それからまた少し寝て、昼に起きて仕事して、
夕方から、新国立劇場小劇場へ。
レオンカヴァレロのオペラ「ザザ」を聴いた。
初めて聴くオペラだったが、引き込まれた。
ヴェリズモオペラというのは、本当に「ドラマ」なんだなあと実感。
女優であるヒロインが恋した相手は、実は既婚者だった、というだけの話だが、
女優のお母さんがひどい飲んだくれだったり、仕事と恋との間で悩んだり、と
人間の苦悩に焦点を当てているから、まさに「ドラマ」になる。
歌手たちもがんばっていた。舞台は質素だけど、ある意味ではこれで充分。
かえって歌と内容に集注できるというメリットもある。
こういうめったにやらないようなオペラが聴けるのはありがたい。
新国の現状は深刻で、このところ惚れ惚れするようなオペラにはありついていないが、
回数が減ったとはいえ、この小劇場オペラを残したことだけは評価したい。