4月の歌舞伎『勧進帳』は片岡仁左衛門の弁慶がすばらしかった。勧進帳で泣いたのは、芝居を見始めて四半世紀以上たつが、初めてのこと。
上方歌舞伎というのは、そもそもわかりやすいのだが、今回のわかりやすさは、現・仁左衛門が上方歌舞伎を踏襲しているということ以上に、彼自身がきちんと台本を読み込み、弁慶になりきっていたからだろう。いわゆる「ハラのある演技」だったから。あまりに感動して、あわててもう一回見に行き、さらに号泣した。
弁慶にとって、義経を守るのは「任務」だ。命を賭けた任務をまっとうするため、彼は瞬時に機転を利かせる。それがわざとらしくないのが、仁左衛門のすばらしいところ。「段取り」に陥りやすいこの超有名芝居に、新たな命を吹き込んだようにさえ感じた。
5月に入り、鈴本で小三治の落語を聴く。
小三治の顔を見ていたら、不覚にも泣けてきた。
今や大御所となった小三治だし、私はこの人が出てきただけで、なんだかとても幸せな気分になるのだが、この人にとって「落語」とは、何なのだろうと思ったら、なぜか悲しいわけでもないのに泣けてきてしまったのだった。
悲しくないのに泣けてくる・・・。
なんだか最近、多いな、そういうこと、とふと思う。
お忙しい中で、少しずつは楽しんで暮らしていらっしゃるようですね。
何のために働くか?
そりゃ、遊ぶため、おいしいものを食べるため…そんな考えで生きてきた私です。
メリハリって大事ですよね。
歌舞伎はまだ1度しか見たことのない私。
そうか、上方歌舞伎っていうのもあるんですね。
知り合いに『平日なら1000円で歌舞伎座で歌舞伎が見られるよ』と教えてもらったので、
まずはその辺から…と思っているのですが、何しろ時間が…。
夏休みあたり、ちょっと行ってみたいと思います。
6月に、京都の平安神宮で毎年、薪能があるようです。
今年は『源氏物語』だとか。
能も、興味はあるけれど未経験なのですが、
源氏物語というのは、ちょっとわかりやすいのかもしれないし、
休みがとれそうなら行ってみたい!と考えています。
早苗さん、あんまり泣かないで!笑って笑って!
マリア 2008年05月06日(火)12:07悲しくないのに泣けてくる・・・分かるような気がします。私は、夕べから泣けて泣けて、ひとりで泣いています。理由その1.彼が亡くなって5日後に始めたブログで知り合ったYさんという39歳の女性と、不思議なものを感じ、ブログを閉じる前後からだから4ヶ月くらい、思い立ったときにメールしています。その彼女が夕べくれたメールで、本当に心が繋がる相手に巡り会った、言葉でなく、感覚で気持ちが通じる、こんなに思いっきり笑ったり、泣いたりしたのは何年ぶりだろうって・・。嬉しかったぁ。ほんとうに、彼女にそんな日が来ることを待っていました。ばかみたいに・・メールの返事を書きながら泣きました。そして今朝、彼女からの返信に、やっと笑える、やっと本当の優しさがもてる、やっと本当に強くなれるって・・。あ〜だめです、また泣ける〜。みんな、み〜んなが優しくなっていくような気がします。今の彼と出逢ってから、悲しくて泣くことはなかったことに気付きました。魂のあったかさみたいなものにいつも触れていて、嬉し涙ばかりです。
亀山早苗 2008年05月06日(火)22:03HANAさん
今年は源氏物語千年記なので、あちこちで流行するかもしれませんね。
その能は、新作ものなのでしょうか。『源氏供養』という能は聞いたことがありますが。
歌舞伎座は、一幕見というのがあります。
一幕だけ、だいだい1000円前後で見られますが、(曜日は関係ありません)
場所は天井桟敷なので、慣れていない人にはあまりお勧めできないなあ・・・。
誰が誰だかわからないと思いますよ。
やはり「これ」といういいものを、なるべくいい席で見たほうが感情移入はできます。
私は見始めたのが学生時代だったから、3階後方安い席のさらに学割で見ていましたが、
なんせ暇だったから3日にあげず通うことができたのです。
何度も見られれば、3階席でもいいんですけどね・・・。
休みがわかっているなら、やはり予約して行ったほうが・・・。
ネットでも予約できます。席もわかりますよん。
http://www1.ticket-web-shochiku.com/p/
マリアさん
マリアさんの涙は人のための涙ですね。
それは美しい・・・。
私なんてエゴだらけの人間だから、自分がかわいそうで
しょっちゅう泣いてます〜なんちゃって〜。
歌舞伎ってそういうものですか。
私は逆に、誰がどうっていうこともわからないから
まずは安い席でもいいかな〜と思ったのですが。
考えてみたら、入門のときに感動がなかったら、次にまた行こうと思わなくなる
でしょうから、ちょっとはまともに見られるところで見たほうがいいのかも
しれないですね。
平安神宮の能は、
2日間、違ったものをやるようで、
能、新能、半能と書かれたものがいくつか題になっています。
半能って何だ?と思う私ですが…。
そうでしたね、今年は源氏物語千年紀ですね。
きっといろいろ流行るのでしょうね。