最近の日記

思うように進まない・・・

昨日は大阪に出張。取材の前に、久しぶりに大事な友人に会うことができた。
仕事の前だからゆっくりできなかったのが残念。

本の原稿が思うように進まない。
本当に追いつめられないと加速しないのが悪い癖だとわかっているのだが。
今日はWAVE出版主催の麻雀大会に参加。
麻雀の調子も今年に入ってから絶不調で、今日も20人中ブービーというていたらく。
それなりに大きな手で上がっても、
その後、調子に乗ってずっと上がり続けられると思ってしまい、
振り込んでしまうのが、これまた悪い癖。
「勝って兜の緒を締めよ」ということが私にはないようだ。
引くべきところで引かないから、手痛い目にあい、
そのうち、泥沼にはまってしまう・・・。
うーん、麻雀は人生そのものだというが、
これって私の恋愛&人生そのものかも。

いつしか6月

ということで、新しい洋服を仕入れに行った。
この時期になると、夏ものが欲しくなってくる。
以前はモノトーンしか着なかったのだが、現在、ちょっとイメチェン中の私。
去年の夏、知り合った某洋服屋さんの女性は、めちゃくちゃセンスがいいので、
早速、相談に行った。
彼女は私の好きなものは、しっかり覚えてくれている。
その上で、あえてちょっとだけ冒険を勧めてくれるのだ。
「この程度なら冒険してみようかな」と思えるので、少しずつ色ものを
着るようになってきた。
年齢とともに、やはり顔周りが寂しくなるので、首もとのあき具合とか
トップスの色とかは気を遣う。
「大人の女ならではの粋でミステリアスな着こなし」をテーマに(壮大だ〜)
がんばろうとしつつあるところだ。
私はホントにセンスがよくないのだが、彼女に出会ってから
おしゃれって楽しいのね、と思えるようになったきた。
偶然出会ったのだが、どこでどんな出会いがあるかわからない、とつくづく思う。

池袋演芸場

5月下旬は池袋演芸場に、お気に入りの菊之丞さんがトリで出演。
10日間、全部違う噺をやったようだ。エライ!
私は2回しか聞けなかったが、やはりおもしろい。
人物描写はまだ工夫の余地があると思うけど、噺の運びがうまいし、
登場人物に情がある、というのがこの人の持ち味。
毎日違う噺を高座にかけるのは大変だと思うけど、その心意気がいい。
これから本当にいい噺家になると思う。
今、一押しの噺家さんだ。
6月は中旬に鈴本に出るようなので、また楽しみ。

そろそろ・・・

お尻に火がついてきた。
相変わらず締め切りに追われないと仕事しないという体質。
本の執筆予定はかなりぎっしりなのだけど、
へろへろちゃらちゃらの日々で、さすがに「ヤバイ」と思い始めた。
助走は万端、そろそろ走り出さないと。

ラ・ボエーム

サントリーホールのホールオペラ「ラ・ボエーム」へ。
大好きなテノールであるジュゼッペ・サッバティーニさんのロドルフォ、
ミミ役はエヴァ・メイが降板で、トモコ・ヴィヴィアーニ。
やはりミミは物足りなかったけど、ホールオペラとしては楽しめた。
指揮のルイゾッティが、メリハリある音を引き出していたし。
しかし・・・ボエームは泣ける。
プッチーニという作曲家は、人の心や感情を揺さぶるのが本当にうまい。
あの美しい音楽、悲恋、泣かずにはいられない。

相変わらず

オペラにクラシックコンサートにと多忙な日々。
仕事は水面下で・・・(意味不明だが)。
しかし、チェリストのヨーヨー・マというのはホントに天才!
卓越した技術を、さりげなく披露するのだから参ってしまう。
フィラデルフィア管弦楽団とのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」は
大好きな1曲。生で聞けてよかった・・・。

ようやく天気が安定してきた・・・と思ったら、
そろそろ梅雨も近い。
ということは、そろそろ今年も半分近くが過ぎているということだ。
ついこの間、お正月にへろへろになりながら本を書いていたというのに。

先日、深夜の電車で、
ドア際に立っていた男性が突然、どーんと音を立てて床に倒れ込んだ。
車内はさほど混んでいなかったが、周りにいた人たちが息をのんで見守っている。
私は座っていたのだが、ちょうど降りる駅に近づいたので立ち上がったところ、
男性はびくともしない。
電車が駅に着き、ドアが開くと、
職場の飲み会帰りらしい5,6人のグループのうち、
若い男性が「車掌に言ってくる」と後ろへ向かって走り出した。
別の男性が、ドアから顔を出して「駅員さーん」と叫ぶ。
だが、深夜のせいかホームに駅員はいない。
「倒れている人がいるんだよー、電車出さないでー!」
ひとりが叫ぶと、次の車両のまったく関係ない人が、
後ろの車掌に向かって「誰か倒れたらしいよー」と叫ぶ。
するとまた次の車両の人が、「誰か病気らしいよー、ドア閉めないでー!」。
伝言ゲームのように次から次へと、見知らぬ人が協力しあって、
なんとか電車がドアを閉めて発車してしまわないようにがんばっていた。
その間、若い男性は車掌のいる最後尾の車両へとホームをひた走る。
倒れた男性は、周りの客が腰掛けさせている。
そして無事、伝言は車掌に届き、車掌は緊急ベルを鳴らして電車が
しばらく止まる旨をアナウンス。
いやー、深夜の都心で、意外に人間は捨てたもんじゃない、と思えた瞬間だった。
東京は他人には無関心、というし、
一般的には本当にそうだと思うけれど、
それでも大事のときには、協力できるんじゃないか、とちょっと希望をもった。

いい天気だったから

昼間、久々に何の用も入ってなかったので、「今日はオフ」に決め、
午後から鈴本演芸場へ。
高校生くらいの団体が入っていて、うるさかったなー。
聴きたくないなら来るなって感じ。
13時から菊之丞さんが出るため、行ったのだが、
14時半には寄席を出て移動。
直しに出していた靴をとりにいき、さらに某デパートで取り置きしておいてもらった
下着を受け取る。ついでに仲良しの店員さんとおしゃべりしまくった。
こんなのんびりした日を過ごしたのは、いつ以来だろう・・・と思うような日。

小三治さん

土曜日は小三治さんの独演会へ。
たびたび聞きに行っている噺家だが、昨日は本当に大爆笑した。
弟子とふたりで2席ずつ。
小三治さんは、「粗忽の釘」と「猫の皿」。
得意のマクラをたっぷりふったあとの、粗忽の釘がおかしいのなんのって。
涙流して鼻垂らして笑った。
あの独特の間と、そそっかしくい大工の自らの嘆きが、
笑いを誘ったあと、人への愛しさを募らせる。
猫の皿は地味な話だが、なんともいえないとぼけた店の主人に味わいがある。
いやー、落語もここまでいくと、哲学を感じるなあ・・・。

文楽から始まって3日で舞台ものが4本。
昨日は落語のあと、夜中に友人と新宿で落ち合って、
結局、朝帰り。
楽しい日だったが、今日は疲れて夕方まで寝てしまった。

椿姫

今日もフェニーチェのオペラ「椿姫」へ。
このオペラ、いったい何回生で聴いていることやら。
おそらく、いちばん数多く聴いているだろう。
それだけ好きなオペラでもある。
今回は、初演版という珍しい版。2幕目以降、随所で聴き慣れない旋律があったが、
むしろ初演版のほうがいいのでは、と思えるような美しい旋律だった。
ヒロイン・ヴィオレッタにはパトリツィア・チョーフィ。
美声、美貌で、かつ演技派。なかなか素敵なヴィオレッタだった。
アルフレードのサッカも、一幕目は調子が出なかったようだが、
それ以後は随所に美声。
演出はカーセン。これがねえ・・・。
果たしていいのか、これで。
金、というものを主に描いているのだが、金が人生を左右する、というところまで
踏み込めていない。
だって、ヴィオレッタは金のために彼と別れたわけではないのだから。
そのヒロインの「意気」と、演出家の意図が合ってないんだなあ・・・。

身を引くことで愛を立証するという方法は、
現代ではあまりないことかもしれないが、
舞台で観ると、やはりその女性の心意気(一方で、過去に道を踏み外したら
もう許されないのか、という命題もある)が感じられて、せつなくて泣けてしまう。
やはり、このテーマがある限り、金をテーマに持ち出すのはちょっと無理があるなあ。

一段落

ウィーンへ行く前から仕事でどたばたしていたが、
ようやく一段落した。
今日は文楽昼の部を観てから、1時間ほど仕事の打ち合わせをして、
さらにフェニーチェ歌劇場オペラ公演『アッティラ』へ。
あんなに疲れていて、もうこれはどこか湯治場でも行かない限り、
身体の重さがとれない・・・と思っていたのに、
オペラを観たらそんなことは忘れてしまった。
そういえばオペラも3週間ぶりだもんなあ・・・枯渇するわけだ、と納得。
これからしばらくオペラ三昧が続く。
うれしい!

まだまだ追われてはいるけれど

今日は仕事で神保町へ行ったので、
かねて友人から聞いていた、「丸香」という店で讃岐うどんを食べてみた。
うどんのしこしこ感はさすが讃岐。
ただ、実際に香川県で食べたうどんよりは、だしが薄いような。
いや、色とか味の問題ではなく、だしがもっと「いりこ」くさかったような気がする。
私はそのいりこ臭さが気に入っていたのだが。
多少、東京向けにしてるのかなあ。
店にもよるのだろうけど・・・。
でもまた行って食べたい。
かけうどん、365円なり。
次は天ぷら、つけようかな・・・。

わかっちゃいるけど・・・

仕事に追われている・・・ことはわかってはいるんだけど、
今日行かないと、と思って、上野鈴本演芸場へ行ってしまった。
ゴールデンウィーク最終日だから、と甘く見ていたら、
寄席はかなり混んでいた。
お目当ての小三治さんが聞けて大満足。今日のだしものは「粗忽長屋」。
故・小さんが得意にしていたものだが、小三治さんのもおかしかった。
彼は中入り前の出で、なんとその後、浅草との掛け持ち。

どんなに仕事が詰まっていても、結局、行きたいところには行ってしまう。
これがいいことかどうかわからないけど、
最終的には「帳尻合わせりゃいいんでしょ」という気分がどこかにある。
誰かに対して、ではなく、自分に対して。
落語を聞きに行ってしまったら、その分、寝ないで働きゃいい。
それだけのこと。
我ながら、どうしてそういう考え方をしてしまうのか、
年相応の分別がイマイチないのが情けないような・・・。

ふう・・・

6日はシルヴィ・ギエムのバレエを観に行った。
身体のバランス、安定感、どれをとってもさすがの技術。
手足がすごく長く、自分の身体特徴をすごくよくわかっていて
見せ方を知っている、という気がする。
しかもこの人、最近はますます深い感情までをも表現するようになっている。
若いころは、技術のすごさに感心したが、最近は技術に加えての心理表現の
巧みさが目立っている。
とても楽しかった。
演目は「三人姉妹」「カルメン」「田園の出来事」の3本。
カルメン以外はギエムが踊っていた。
カルメンもおもしろかったけど、編曲がイマイチ。オペラファンとしては、
ビゼーのあの曲を使うなら、もうちょっとうまい編曲をしてほしいところ。

あと2本、と思っていた原稿が、なぜか1本増えてあと3本に。
週明けまでになんとか2本は完成させたいところなのだが・・・
焦っているのに実態がともなわないのが、自分でもおかしくなってしまう。
笑っている場合でもないのだけれど・・・。
ま、ここまで追いつめられたら、のんびりやるしかないでしょーと
開き直ってしまう。
真っ白なページの雑誌は出たことないから、どうにかなる・・・はず。

歌舞伎座

今週は歌舞伎座・昼の部にヘレヴェッヘのコンサートへ。
歌舞伎座はなんといっても、恋飛脚大和往来の仁左衛門さんがすごい。
「芸の力」というのを、まざまざと感じ、かなりの号泣。
八右衛門と孫右衛門を二役やるというのも、稀有な話だし、
そのどちらもがすばらしくよかった。

ヘレヴェッヘはベートーヴェン。
温かい音が持ち味なのだが、少しだけぬるさを感じてしまう。
ベートーヴェンは、あとほんの数ミリ、厳しいほうが好みかなあ・・・。

けっこうへろへろ

昨日までに原稿を3本書き、今日は朝7時の新幹線で関西へ出張。
日帰りだったのだが、帰りの新幹線の混んだこと!
さすが世間はゴールデンウィークだと実感した。
昨晩は結局徹夜、行きの新幹線ではなぜか眠れず。
乗り物では爆睡できるタイプなのに。
帰りに2時間ほど寝たが、昨日の原稿の直しが少しあって、
これからもうちょっとがんばらねば。
でもとりあえずは、先が見えてきた感じ。
来週半ばすぎには、ちょっとだけラクになりそうだ。

ラ・フォル・ジュルネ

29日から1日まで、有楽町の国際フォーラムで、ラ・フォル・ジュルネという
音楽祭が行われていた。
これはフランス・ナントの音楽祭をそのまま持ち込んだ方式。
出遅れて、結局、私が聞いたのは、最終日のベートーヴェンの荘厳ミサ曲のみ。
だが、会場内には屋台あり、グッズの店ありで、とても楽しかった。
もうちょっと宣伝をうまくやってくれるとか、当日券のチケットの売り方を
工夫してくれれば、日本に初めて根づく、
とても楽しい音楽祭になるのではないだろうか。

去年、取材で、スイスとオーストリア国境のシュヴァルツェンベルクという
小さな山あいの村の音楽祭に行った。
1か月以上続く夏の音楽祭で、声楽、室内楽を中心に毎日、コンサートが続く。
超有名な音楽家たちが集まって、こじんまりしていながらも
質の高いコンサートを繰り広げ、聞く人たちものんびり気軽に聞いている光景が
とっても心地よかった。
ヨーロッパという地の利があるから、音楽家たちも集まりやすいのだろうけれど、
今回のラ・フォル・ジュルネを見る限り、
日本でもこのレベルの音楽祭ができるんだ、と心強く感じた。
来年以降もぜひ続けてほしい、と心から願っている。

今日は浅草の寄席に行こうと思っていたが、
とてもじゃないが、そんな状況ではない、と思い直して仕事に精を出した。
連休明けまでに取材もまだ残っているし、なんと5本の原稿を抱えていることに
改めて気づいてしまった次第・・・。
ひえー、いったい、できるんだろうか。まいった・・・。

もう明るい・・・

最近は明るくなるのが、ほんっと早いこと。
早く朝になるような気がして、気持ちが急いてしまう。
昨夜は取材が延びて、帰宅は夜11時過ぎ。
それからパスタを茹でて、トマトソースを作って食べ、
PCに向かった・・・が、たいして原稿は進まない。

最近は時間がなくて、電車内でくらいしか本を読めない。
以前は1日1冊、もしくは2冊ペースで読んでいたのに・・・。
新しい小説をほとんど読まなくなってどのくらいたつだろう。
読むのは昔のものばかり。
今はデュマの「椿姫」を読んでいる。
もう何度読んだかわからないくらいなのだが、読むたびに発見がある。
それと先日読み終わったのは、落語家・古今亭志ん生の「貧乏自慢」。
これはおもしろかった。
名人・志ん生が若いころ、いかに貧乏だったか。
貧乏な長屋暮らしが、なんだかとても楽しそうで、
まさに噺を地でいっている感じ。
近所とのコミュニケーションがとれていた時代が、そこにはある。

一息

暑いのに着るものがない〜という日々だったが、今日はようやく
夏ものを出した。
これからゴールデンウィークが終わるまでに原稿がかなりたまっている。
明日はまた取材もあることだし、なんとか今日は朝までに少しでも
かたづけておかないと・・・。
でも5月上旬は、浅草と上野、両方の寄席に行きたいし・・・。

ウィーンで買ってきた、カカオ99パーセントというチョコレートを
食してみた。ひとかけ、口に入れてみてびっくり。
チョコレートは甘いもの、という先入観があったけど、
これはまったく甘くない。なんだか薬みたい。
ポリフェノールはたっぷりなんだろうけど、甘くないチョコってのも、
どうよ? と思わずチョコに向かって突っ込みたくなった。

よれよれ

1時間睡眠で、朝7時に家を出て取材へ。
こんな時間に家を出るのは珍しいのだが、こんな時間なのに電車は
けっこう混んでいてびっくり。
1日びっしり仕事。
原稿にならない限り、どこでどんな取材をした、とは書けないのだが、
とても感動的な取材だった。

1日緊張感ある取材現場にいたせいか、すっかり疲れてしまった。
夕飯は自宅で、発芽玄米とイカキムチという簡単なもの。
今日の取材を振り返って、自分と違う価値観、違う世界で生きている人たちと
接することができるこの仕事に、なんとなく感謝してしまう。

いつの間にか

世間はゴールデンウィークに突入しつつあるような・・・。
しかし、あの列車事故。あんなことがあるのだなあ、と空恐ろしくなる。
昨日、友人と食事に行った「貝専門店」(@新宿。うまかった〜)で、
みんなしてテレビを見ながら、「どこでどんな事故があるかわからないね」という
話をしていた。
たまたま、私は関西に出張予定があり、それを前に母に話したことがあったから、
母からは携帯に「行ってるんじゃないの〜?」という声が入っていた。
関西イコールあの事故、と結びついてしまうところが
母親というものなのかもしれないが、少なくとも日帰り出張なら、
あの時間にあの電車に乗っているわけはないのに・・・。
いくつになっても子どものことは心配なのだろうけれど。
しかし、本当に災難というのはどこにあるかわからない。
あまりに痛ましくて、テレビを見るたびつらくなる。