No.130の記事

本当だったのか〜

今日は総選挙。自民党圧勝、と言われていたが、まさかここまでとは。
官との癒着を断ち切りたい、その象徴が郵政民営化だと小泉さんは言っていたが、
それだけが論点になってしまったようで、それでいいのか、と思う。
社会保険庁のことはどうなったのか、議員年金はどうなったのか、
どれだけの無駄が税金から使われているのか・・・。
そういうことがすべて雲散霧消。

それにしてもTBSに出ていた久米宏さん。
久々に気持ちのいい、あの口調が聞けたような気がする。
好き嫌いはともかくとして、
やはりあの切れ味は気持ちがいい。
特におもしろかったのは、自民党幹事長が、
やはり郵政民営化に反対した議員は復党させないと
言い、野田聖子さんに話をふったとき。
野田さんは当たり障りのないことを言ったのに、久米さんは、
「今の話は、小泉さんが総裁じゃなくなったら復党できる、という意味ですが」と
断言して再度、幹事長に話をふったところは見どころだった。
見ている者をどきっとさせる話術と態度、それは独断と偏見だったりもするのだが、
やはりこれだけ癖のあるキャスターのほうがおもしろい。
もちろん、それに感化されてはいけないけれど、
そういう意見をたたき台にして、自分の意見を構築する方法もあるはずだ。

ときどき、自分の意見を言っているようで、実はテレビの受け売り、みたいな
人がいる。実は最近、とても多いような気がするのだが・・・。
自分で考える力は自分でつけなければ、どうにもならない。
この国の学校教育は、そういうことはまったくやらないのだから。
大人になってからでも遅くない、自分で考えること、
自分の好き嫌いをはっきり決めること。
これができれば、生き方はかなり変わってくるのではないだろうか。