No.145の記事

もう10月

今年もあと3ヶ月かと思うと、妙に気が焦る。
何もかも思うようにならない・・・当たり前か。
仕事についても、このままではいけない、という思いが
どんどん強まっていく。

思い返せば(って、今頃気づいてどうするんだ、という状況だけど)
私は、人生そのものがもたらすいろいろなことから
結局、逃避しまくりながら生きてきたような気がする。
そのときそのときは、確かに一生懸命だったと思うけど、
今になれば、もっと粘ればよかった・・・ということもたくさんある。
粘れなかった・・・その結果が今なのだから、
それはそれで、自分が引き受けていくしかないのだろうけれど。

昨夜、ふっと「あと10年」と思った。
自分の人生をあと10年と仮定してみる。
私には組織も家庭もない。拠って立つ場所がどこにもない。
以前はある意味で、それが心地よくもあったのだけど、
最近は、大海原に放り出されたような気になることもある。
方向も見えない、いつまで浮かんでいられるのかもわからない。
いっそ沈んでしまえば楽だけど、自ら沈む勇気もない。
いつまで気力が続くのか、自分でもわからない。
そういう位置に自分がいる、ということにようやく気づいた。

決して落ち込んでいるとか、そういうことではなくて、
なんとなく人生最後の大きな「広場」にたどりついているような気がする。
ヨーロッパの広場のように、そこからは放射状にたくさんの道が散っていて、
自分がどの道を選択するのか、それを迫られているような。
今までと同じであってはいけないのだろう、
何か新しい視点で、もう一度、自分を見直さないと。