No.15の記事

寒い如月の始まり

今日から2月。日記もちょっと文体を変えようと思う。
ここでは本音がんがん書くつもり。
今日は雑用をいろいろこなすはずが、起きれば夕方、の日。
今日になって麻雀疲れが出たか・・・。
一応、朝まで仕事してたから・・・と言い訳。

昨日は新宿・紀伊国屋ホールの寄席へ行った。
初花の「牛ほめ」、菊之丞の「明烏」、扇橋の「あんまの炬燵」
花緑の「夢金」、権太楼の「茶の湯」というプログラム。
菊之丞という人、初めて聴いたけど、若いわりに若旦那や花魁の描写がうまい。
今後が楽しみ。花緑は、このところよく聴いているのだけど、勢いがあって、
何より自分らしい工夫がある。
権太楼という人は、とにかく顔で得してる。まさに福顔で、
こういう明るい噺をやると、客席が明るくなる。
落語って楽しいなあ・・・

それにしても、中尊寺ゆつこさんの死はショックだった。
面識はないけれど、同世代の死はこたえる。
時代を先取りできる人だったのに・・・

中村七之助丈の事件も驚いた。
まあ、酔って警官殴った、というのは社会的には許されざることだけど、
警官にケガがあったわけでもないし、それほど騒がなくても・・・というのが本音。
もちろん、擁護しているのではないが、
一般人だったら、それほど大騒ぎになるようなことでもないだろう。
正直言うと、私は芸で楽しませてくれたら、多少のことはいいんじゃないの、と
思っている。人格がどうあろうと、私生活がどうあろうと。
立派な人、である必要なんてないんじゃないか、と。
まあ、これはどの職業にも言えることではあるが。
その職業で一流であるなら、他のことはどうでもいいはずなんだけど。
昨日の寄席で噺家さんが言ってた。
「我々の世界では、あんなことは日常茶飯事。有名じゃないから騒がれないだけ」
って。
もちろん、いいことじゃないし、ちゃんとそれなりに罪は償うべきだけど。
歌舞伎の世界で、隠し子騒動なんてのもあったけど、
今は情報社会だから表面化してしまうだけのこと。
それくらいのことは、あの世界ではいくらでもあるだろうし、
当事者同士の話がついていれば、社会的に制裁を加えられるような問題でもない。
芸の世界において、「人として立派」であることを求められるなんて、
なんだかおかしいような気がするなあ、と思ってしまう。