思考停止、ぼうっと過ごした一日だった。
たまにはこんな日もあってもいい。
読む、書く、見る、聞く、体験する、感じる、考える。
これらのバランスがうまくとれないと、ふと不安がよぎってしまう。
いちばん大事なのは、体験することと感じること、かな。
感じて体験する場合と、体験して感じる場合があるけれど、
いずれにしても、フットワークが重くなること、感性が鈍ることに
関しては、ときに恐怖感を覚えるほど不安を感じる。
熟していくことと、新鮮な感性を保つこととは、やはり反比例するのだろう。
ライターの命は、案外、短い。
最近、それを痛切に感じさせられることが多々、あった。
四十代の同業者のみなさん、がんばって生き抜こうね!
他人事ながら、「ああ、よかったなあ」と思えることがあると、
ほんの少し、気持ちがあったかくなる。
その人の努力がわかっていればなおのこと。
喜びも悲しみも、分かち合ってくれる人はきっといる。
以前、つらいことがあったとき、「私たち友人は、いつもそばにいますよ」と
言ってくれた人がいた。
何も言わず、好物を送ってくれる人もいた。
立ち入ってこなくても、「心配してる」とメールや電話をくれる人もいた。
そういう言葉や態度に、私はいちいち号泣した。
自分で解決するしかないとわかっていても、そう言ってもらえると
もう一度、何とか立ち上がっていかなければ、という気持ちになれる。
せちがらくて物騒で、何も信じられないような世の中だけど、
そういう個人的なつながりだけは信じていたい。
ささやかでも的はずれでもいいんじゃないか、とときどき思う。
その人を思う気持ちがあったら、そっと伝えておいたほうがいい。
もちろん、気遣ったら何もしないほうがいい、ということもあるけど、
大丈夫? 心配してるよ、よかったね、って
ほんの一言、気持ちは伝えておきたいな、と思う。
やりすぎると押しつけだけど。