駆け出しライターのころ、叱咤も含めていろいろ教えてくれ、
その後も仕事の節目ごとに、非常に世話になった編集者が亡くなった。
最近ではめったに会うことはなかったが、それでもメールや電話で
連絡する機会はあった。
最後にいつも、「今度、ご飯でも」と言っていて、ついに会えなかった。
無理言っても、会っておけばよかった。
もっと話しておきたかった。
こういう後悔ってしたくない。
その人が、もうこの世にいないなんて、信じられない。
朝知ったニュースだったのだが、一日、気づくとため息をついていた。
まだ53歳だったのに。
駆け出しライターのころは、けっこう厳しく鍛えられた。
まだメールなんてもちろん、ファクスも個人ではもてない時代だったから、
しょっちゅう編集部で徹夜してた。
私はまだ若かったけど、それでも人生語り合ったこともあったっけ。
毎月一緒に仕事をしていたから、人間関係は密だった。
つらいなあ、こういうの。心の底にずしんとくる。