特別な相撲ファンというわけではないが、朝青龍が優勝して万々歳!
実は私、朝青龍が大好き。今場所からは右手で懸賞金を受け取るようになって
少し丸くなったようだが、とんがっている朝青龍もかわいかった。
異国からひとりやってきて、まったく文化の違う世界に入り、
横綱までのぼりつめた、というのはすごいことだと思う。
わがままだのなんだのと言われているが、今場所のあの「投げ」などを見ると、
「相撲が強ければいいじゃん」という気になってしまう。
今日のコメント「大阪の皆様、おおきに」というのも
愛嬌があっていいなあ。これからも応援したい。
そもそも、何かの道に秀でた人に、ふだんから「いい子」を強要するのは
どうかな、という気がしている。
舞台役者も相撲取りも、本業で我々を楽しませてくれれば、
あとは法を犯さない限り、適当でいいのではないかしらん。
歌舞伎役者に隠し子がいたとき、マスコミは大騒ぎしたが、
あんなことは当然、彼らの世界では過去によくあったことだろうし、
今の道徳観や価値観ではかることでもないように思う。
フランスでは、政治家の女性問題に関しては誰も騒がないという。
以前、ミッテラン大統領が隠し子がいた、という話になったとき、
マイクをつきつけられた本人が、「それがどうした」と言ったのは有名。
そもそも男女問題にマスコミが口を挟むのもおかしな話だ。
クリーニング屋に洋服を取りに行ったら、私の前にひとり中年男性がいた。
ま、私も中年だけど。
彼はクリーニングを引き取り、さらに新たにワイシャツなどを置いていったのだが、
その間、一言も言葉を発しなかった。
店の人は目の前にいるのに、まるでいないかのようにふるまっている。
彼は千数百円の代金を払うために二千円出した。店の人が
「二千円からでいいですか?」と聞いたのに、返事をするでもなく頷くでもなく。
はなからコミュニケーションを拒んでいるように見えた。
こういう人、最近、多いと思う。
駅の売店でも無言で金を出すだけ。
病院では、名前を呼ばれても返事をせず、黙って立ち上がるだけ。
私は売店では、「これください」と言うし、
「ありがとうございました〜」と言われれば、「どうも〜」くらいは言う。
たとえどんなに急いでいても。
向こうがちゃんとしゃべっているのだから、
こちらもきちんと応答するべきではないのだろうか。
日本にはとても便利な「どうも〜」がある。
まあ、あまり使うべき言葉ではないと思うが、それでも
言わないより言ったほうがいいと思う。
「口に税金がかかるわけじゃなし」と、我が母はよく言っていた。
言葉を惜しむな、ということだろう。
それは人からどう思われるかということではなくて、
自分が居心地よくいるための方策でもある。
人と話してみること。これは実はとっても大事なことだと思う。