先日夜、女友だちと繁華街を歩いていたら、段ボールハウスで寝ている人の横を通り過ぎた。彼女は、
「最近、ああいう人を見ると他人事じゃないと思っちゃう」と言った。まだ若くて、大企業の正社員で、専門職に就いている夫もいて・・・。そういう人の「他人事じゃない」って、どのくらいの意味合いなんだろう、とふと思う。
正社員だからこそ、リストラを恐れるのだろうか。リストラされたからといって、段ボールハウスに住むようになるとは限らない。
フリーランスでひとりものの私のほうが、彼女よりずっと段ボール生活に近い。
「自分がぎりぎりのところにいる」感覚は常にある。だからといって、「他人事じゃない」と言った彼女を責めるつもりは毛頭ないし、私のほうが大変なのよという気もないけれど・・・。
人には、おそらくその人なりの「ぎりぎり感」があるのだろう。
飯島愛さんの孤独死、これもまた他人事ではなかった。明日は我が身・・・つくづくそう思う。