日本人のメンタリティが変わってきた。最近、そんな気がしてならない。去年暮れ、ニュースで子供連れの若いお母さんが、子供手当に関するインタビューに答え、「なんでもいいんですよ。こっちはもらえさえすれば」と笑っていた。
日本人って、「お上」の世話にはならないという矜恃をもっていたような気がするのだけれど。
「ワーキングプアになるくらいなら生活保護をもらったほうがラク」などという声も聞く。
「もらえるものはさっさともらう」
「ラクなほうへ流れる」
それがいちばんだという価値観が、いつしか根付いているようだ。
政治が悪い、社会が悪い。
それはいつの世も同じではなかったか。
裕福でなくても、心豊かな生活はあるはず。
本当に困っている人と、ラクしたい人。
それを見分けなければ、社会はますます悪くなる。